新しい年、おめでとうごさいます。
FOS新春コースは富士山双子山からはじまりました。
白と黒の大地
影富士とわたし
夕暮れ
夜景を見下ろし、時を思ふ
新しい年が明ける
あけましておめでとうございます。
朝陽に輝く富士山
時を超えた私とあなた。
いま、この場に居合わせた奇跡、ありがとう。
ご参加頂きました山藤さまから感想を頂きました。
野外学校FOSの活動の源を分かち合える方々との出会い、
私たちの宝物です。
2017年今年もどうぞよろしくお願いいたします。
双子山ご来光コースを終えて 参加者 山藤 賢
このたび、初めてFOS双子山ご来光コースに参加させていただき、多くの感動をいただきましたので、
一参加者としての感動を感想として、投稿させていただきました。
まず初めに、今回のこのコースは「おとな」と銘打っています。
そして、その言葉通り、そこには、主催者まささんを始め、それぞれが素晴らしい個性を持った大人達がそろっていました。
私は今まで何回かファミリーコースを始めFOSの企画に参加しておりますが、
今回はほとんどの方が初対面でしたが、その瞬間から、
この「おとなの場」が素晴らしいものになることは決まっていたのかもしれません。
直接、この年越しの素晴らしい時間を体験してもらうのが一番ですし、感じる感性は人それぞれですので、
あまり多くは述べるつもりはないのですが、「私が」感じたこととして、
感謝の思いで今回の体験を少しだけシェアさせていただきます。
感想としては、まささんが言っていた言葉を借りれば、本当に「スペシャル」な二日間でした。
双子山の山頂とそこを中心とした富士山の世界、もっと広い、
富士山の影まで見えた空間の奥ゆき、手が届きそうな雲までの距離、
そして宇宙との繋がり、本当に奇跡的な光景、時間が流れていました。
まずは、ベースに到着後に振る舞われた年越しそば!
もうこれだけで食べて帰ろうかと思うくらい(笑)うまかった!ゆうみさんありがとう!
荷物を作り、登山のスタート地点へ移動。そして気付けばそこでいまさらのお互いの自己紹介シェア。
あれ、いままでしてなかったっけ?さすがFOS、そこまでの打ち解け方が半端ではない…。
そして、冬の富士山の世界へ…。
時間をかけて、それこそ雪の世界を味わいながら登った双子山の山頂にテントを設営。
夕暮れ時の目を見張るような深い「蒼」の空と「真っ赤なオレンジ」としか言いようのない濃い色の地平線。
月が顔をだし、一番星がきらめきはじめる空。
気温が下がっていくのを肌で体感しながら、テントの中で食事の時間が始まり、そこにまたもたされた豊かな時間…。
その後は、皆で対話をし、深い話もし、しかし時には談笑(というより腹を抱えて爆笑!)し、
外に出ては星を見上げ、それぞれが思い思いの本当に「豊かな」時間を過ごしました。ニイニ、本当に「楽しかった」ですね(^^)
だからあらためて、声を大きく、「大人」は本当に楽しい!
年越しを迎えて、皆で新年のご挨拶m(__)m
そして皆が就寝する中、朝、ご来光をと目覚めると…。テントの中の人数が少ない…。まさか…。
まささん、ぶんちゃん、外とは…。。。いったいマイナス何十度だったんですが外は…。
尊敬以外の何ものでもありません…。凄い!俺ももっと強くなる!
そして地平線、雲が、その燃え上がるような赤みのピークを迎え、空の深い蒼が白けてきたころ迎えた、ご来光は…。
言葉もない世界でした。本当に素晴らしい時間でした。振り向けば、恥ずかしそうに雪面をピンクに染める富士山。
赤みを増した富士山はその後深い藍色に包まれていきます。
私はその富士山を眺めながら、ふと太宰治の「富岳百景」を思い出しました。
太宰はその中で、よく見えた富士山を、注文通りの景色で恥ずかしいと言っています。
また、こうも書いています、富士はやっぱりいい、よくやっている、富士にはかなわない。富士はやっぱり偉い、と。
また夜の富士山のことは、青く燃えて空に浮かんでいる、と書いています。
皆さんはどう思うか。それは実際に参加して、体感してみないとわからない感覚と思います。
私は、とりあえず、太宰にならって、恥ずかしいので、多くを語りません(笑)
ぜひ、皆さん、参加してみてください。そこで起きた奇跡が、自分だけの奇跡ですので。
ご来光の後の朝食、お雑煮、おとそ、最高でした。ご馳走様でした。
ホッカ夫妻のよりそうような温かさはとても印象的でした。
雪にストックで字を書いていたサラちゃんの感性、若さ、元気さ、とても素敵でした。
そして、素敵な時間を過ごしたその「場」から下りる時間がやってきます。祈りとご挨拶をささげ、
素晴らしい時間からゆっくりといつもの時間へと繋がっていきます。
終了後、FOSベースで笑顔で迎えてくださったゆうみさんの食事はいつもながら最高の味でした。
うまかったぁ。ありがとうございました。
では、最後に私の感じたことと、皆で共有したシェアの一部を。
今回、まず私が強く感じたのは、いつもながらの自分の弱さ。
私は、標高1800mでは、一人では間違いなく死んでしまいます。そう思いました。寒いのも苦手です。だからこそ、そこに導いて下さる方がいないとそこにたどり着けないのです。そのような存在のいるありがたさ。
現代に、そしていまここに、「まささん」がいてくれて、本当にありがとう。
そして、私たちが日ごろまみれている自分の目の前にあるもの。
その時間。その同じ時間に、この場所で、この空気の中、このような光景が流れているという事実。悠久の時間。
私たちが住んでいるこの世界は、私たちの目の前にあるものだけでも、
私たちが自分の中で完結していているものだけでもありません。
確かにここに「在る」自然(宇宙)の世界と、確かにここに「在る」自分。
そのことに、気付けば、人は強くも優しくもなれるのではないかと思います。
そんなことを一人で考える時間でもありました。
そして、この大きな宇宙観の中では、「生かされている自分」というものを感じます。
しかし、それと同時に、自分「が」生きているということも強く感じるのです。
いま流れ星を見ているのは自分、この色、光景に感動しているのも自分、寒いのも自分、
でも前向きに進もうと新年に心を定めているのも自分。
大きな存在の中での自分と、小さいながら中に大きな宇宙を持っている自分、
その両方の感覚を覚えた、奇妙で、そして価値のある素敵な時間であったと思います。
結局一番思ったこと。それは、私たちには、このような場所(時間も空間も人も含めた)があるとうこと。
それが全てということや絶対ということでは決してなく、このような場所が存在するんだということ、
それを「知っている」ということ。生きていく中で、そのことを理解することが大事なんじゃないかなと思った二日間でした。
そして、そこにその場を作り、そこに人を誘う(いざなう)ことの出来る存在がこの世の中にあるということ。
その役割、それがFOSであるということ。まささん、ゆうみさんであるということ。それは忘れてはならない。
そこは外してはならない。他にはない、絶対無二の存在。そんなことにやはり深く感謝。
最後に、このような素敵な場を提供してくれているFOS、まささん、ゆうみさん、
そして今回一緒に尊い時間を共にしてくれた仲間たちに大きな声で心より御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。また今年の年末、ぜひ来たいな。
そして、まだ、未知の皆さんには…、今年の年越しで、ぜひ一度「体験」を!!
☆さんちゃん、ステキな感想をありがとうございました。