大宰府(福岡)の森ん子共同保育園。もともと自主保育から始まった園ですが、5年程前からご縁をいただき、園児や保護者のみなさんと一緒に山登りを楽しませていただいています。
二年ぶりの今回は18日(金曜日)が20名の園児と保育士さんと山登り。夕方からスライドショウ。
そして19日(土曜日)は園児とOB&OG,保護者のみなさんと山登りの予定です。
前日に大宰府入りし、保育園に泊めていただきました。普段から子どもたちが楽しく集う場、とてもあたたかい空間でした。
さあ、登山当日。朝からすごい雨です。普段の園の活動では雨や荒天時は順延し、お天気の良いときに登っているそうですが、今回は雨具や長靴を準備していただいて実施させていただきました。
荒天時はしっかりとしたベースが大切になってきます。公園の予定していた場所はすでにすっかり雨水でぬかるんでしまっていましたのでかまどと炊事場の間に特大のタープを張り、濡れない空間を確保することができ一安心。
時間になり、子どもたちが集まってきました。
この日は山頂には行かず、森の中を散策。森に入れば雨も気になりません。次第に子どもたちのこころも身体も弾んでくるよう。
午後になり、雨脚はさらに強くなってきましたので早めにスライドショウの会場の公民館に移動。
全開になった子どもたちには建物のなかは狭い感じでしたが、さすが保育士さんたちは慣れていますね。「ねずみさん」などのゲームで楽しいひとときになりました。
夕方からのスライドショウ!まずは歌から入らせていただきました。
みなさんがそろったところでスライドのはじまり…。OB&OGの小学生たちがヒマラヤの写真を食い入るようにみつめ、質問してくるのがうれしいですね。
続いて日本の山々、最後は歌を交えてのフィナーレ。
ショウを終えてからはお茶タイム。今度はお母さんたちとじっくりとお話しすることができました。
「自然のエッセンスにふれ、実感を持つことでかえって子どもは生きづらくなるのでは?」
ひとりのお母さんからこんな質問をいただきました。
その周辺のことは後からいくらでも学べるし、自ら学ぶ機会もたくさんあります。しかし、感性豊かな時期(いまに生きる時期)にその実感の機会を持つことは後から簡単に取り戻せることではないと思います。
その時期の体験は身体に沁みこんでゆくことでしょう。この感覚こそが一時期、たとえ苦しい時期があったとしても「違和感」とともにやがてその子の未来を開いてゆくに違いありません。
翌19日、今日は総勢70名ほどのみなさんが集まってきました。
小雨のお天気ですが大丈夫。そしてみんなの思いっきり活動したいという思いが伝わってきます。
目指すは大宰府の街を見下ろす岩屋城山。森ん子のみんなが慣れ親しんでいるエリアです。
元気な子たちはぐんぐん登り、あっという間に山頂に到着。
お天気も次第に曇りから時折、うっすら陽が射しこんだりもし始めました。
山頂から見下ろす大宰府の街に向かって全員で「ヤ・ヤ・ヤ・ヤッホーー!」のコール。
そしてジョンレノンのツイスト&シャウトにのせて全員で記念撮影!
「いま」という瞬間に、それぞれのからだとこころが弾け、最高の響きを奏でていました。
意識の枠が外れ、消えた時、そこには無限のエネルギーに満ちた場が現れます。
私たちひとりひとりの身体は一瞬一瞬、その場とともにある。
その実感はこれからの私たちの意識で開く社会を考えた時、ますます大切になってくるように感じ
ます。
大宰府での三日間、そのような場を森ん子のみなさんと共に過ごせたことに感謝します。
ありがとうございました!
まさ(とだか)